ビュイッソン・ルナール【2016】

ソーヴィニョン・ブランの偉大な生産者、ディディエ・ダグノー。ロワールのみならず、世界屈指の白ワインの造り手であり、その風貌とワインのスタイルから『ロワールの鬼才』と称されました。

伝統的なロワール地方のワイン造りに疑問を持ち、有機栽培と厳しい剪定、新樽を使った熟成、区画ごとの瓶詰めなど、当時のロワールとしては挑戦的なワイン造りを実践した結果、一躍ロワールのトップ生産者として評価されるまでになったのです。

しかし、2008年に飛行機事故により52歳という若さで急逝。彼の後を継いだのが、息子のルイ・ベンジャミン・ダグノーです。ダグノーの名にふさわしく、一切の妥協を許さない徹底したワイン造りで、飲むものに深い感銘を与えるワインを生み出します。その結果、時に父を超える程の高い評価を獲得。彼の類い稀なる才能はワイン界に驚きをもって迎えられ、受け継がれた畑の高いポテンシャルを改めて世に示した形となりました。

こちらの銘柄は、サン・タンドラン村の南西、比較的冷涼な斜面のソーヴィニヨン・ブランから仕込まれます。1.5haの区画は表土が深く、地表に粒の大きいシレックスが混在しています。

凝縮感のあるグレープフルーツの印象に、滑らかな果実味が重なります。穏やかな樽香が上質さを演出する、魅惑的な一本です。

※こちらの商品はクール便でお届け致します。