「カルトワイン」という言葉は、1990年頃にカリフォルニアで誕生しました。
アメリカの銘醸地カリフォルニア、特にナパヴァレーを中心に造られている、高品質かつ生産量の少ないワインのことを示します。世界的なワイン評論家からの非常に高い評価をきっかけに需要が増え、世界中で価格が高騰しています。
ワインの歴史変えた『パリスの審判』
評論家たちがナパヴァレーに注目するきっかけとなったのは、後に『パリスの審判』と呼ばれるブラインドテイスティング会です。
ワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」の創始者であるスティーヴン・スパリュア氏によって主催され、フランスワインとカリフォルニアワインとの比較試飲を行ったものでした。
結果は、名だたるフランスワインが並ぶ中で多くのカリフォルニアワインがフランスワインの得点を上回るというものに。
「優れたワインはフランス産」という当時の常識が一夜にして覆されたのでした。
世界中が注目するカルトワイン
パリスの審判においてその評価を確実なものとしたカルトワイン。
この結果は新聞やメディアに取り上げられ、「カリフォルニア・ナパヴァレーは素晴らしいワイン産地である」ということを世界中に証明したのです。
著名な評論家のロバート・パーカー氏もカルトワインを高く評価しており、豊富な果実味とボリューム感を見事に表現したカルトワインはまさに彼好みの味わいだと評しています。